食べ応えある食感とジャガイモの旨味が人気の「堅あげポテト」
おやつはもちろん、お酒のつまみとしても人気です。
ポテトチップスといったら「堅あげポテト」が一番好き!という人も多いのではないでしょうか!?
今回はそんな堅あげポテトの歴史を紹介します!
堅あげポテトの歴史
今ではコンビニやスーパーへ行けば必ず置いてあるポテトチップスの定番となった「堅あげポテト」
そんな堅あげポテトがここまで歩んできた道を調べてみたいと思います!
1992年 開発開始
1992年、堅あげポテトの開発が始まりました。
開発のきっかけは
- 新しい製法の商品を作る
- 大人向けの商品を作る
という思いからでした。
当時のカルビーのポテトチップスは、従来の商品の味付けを変えたものが多く、そこで「新しい製法の商品を作ろう」ということになりました。
また、当時の日本ではすでに少子高齢化が見えていたため、大学生以上の大人向けの商品をめざして開発が始まりました。
アメリカン伝統製法に注目
「新しい製法の商品を作る」という思いのもとで始まった商品開発。
開発者が注目したのがアメリカの伝統的な「釜揚げ製法」でした。
釜揚げ製法によって作られるポテトチップスは、厚切りでザクザクした食感で「ケトル」(=鍋、やかん)タイプと呼ばれます。
薄切りのポテトチップスは高温・短時間で上げるのが普通です。
※カルビー「ポテトチップス」は 160℃~180℃の油で約2分揚げる。
一方、厚揚げポテトは160℃以下の油で8~10分揚げています。
つまり、堅あげポテトは通常のポテト通常の4~5倍の上げ時間がかかります。
1993年 発売当初は地域限定だった
1993年、「堅あげポテト」は北海道・東北地方限定の商品として発売されました。
通常の4~5倍の揚げ時間がかかるうえに、味への影響から通常の商品よりもランクの高いジャガイモを使用していることで、発売当初は全国流通するだけの大量生産ができなかったのがその理由です。
また、今では大人気商品ですが発売当初は決して大ヒット商品とは言えませんでした。
通常のポテトチップスで人気の味付けを応用したり、別ブランドで発売してみたりと試行錯誤をしていく日々。
しか、大人向けのポテトチップスについて多様な角度からのマーケティングの結果、1998年ついに「噛むほどうまい」というコンセプトに辿り着くことになります。
このコンセプトは今でもパッケージに印字されいる、堅あげポテトの根幹ともいえるものです。
2005年 全国販売へ
発売当初こそ北海道・東北地方の限定販売だった堅あげポテトですが、設備の整備を進め、使用するジャガイモの品種を増やしていき、ついに2005年に全国発売に至りました。
それからご存知の通り、「噛むほどうまい」というコンセプト通りのザクザク食感や、ジャガイモの旨味が見事にハマり大人気商品となりました。
また、釜揚げ製法でじっくり揚げられた堅あげポテトは、通常のポテトチップスよりも油分が少なく、ヘルシー志向の女性の心も掴んだのです。
堅あげポテトヒットの要因
堅あげポテトがここまで人気となった要因は、一貫したコンセプトにあるのではないでしょうか?
発売当初こそ振るわなかったものの、1998年に「噛むほどうまい」というコンセプトに至り、それを今でも貫き通す姿勢が強く見えます。
パッケージを見ても分かるように、コンセプトが固まった1998年以降、細かい変更はあるものの「堅」を強調するデザインは一貫して変わっていません。
堅あげポテトはこの「噛むほどうまい」とうコンセプトを貫くことで、その魅力が消費者に広まり長く愛される商品となったと言えます。
まとめ
今回は堅あげのポテトの歴史を紹介してきました。
今では大人気商品ですが、発売当初は地域限定商品で、しかもヒット商品ではなかったということは意外だったのではないでしょうか?
今の人気に至るには、徹底したマーケティングによるコンセプトの決定と、それを貫く姿勢が重要な要素であることが分かりました。
これまでの歴史やその裏にある開発者の思いに浸りながら、堅あげポテトを味わってみるのも良いかもしれませんね。
コメントを残す